杉山 克己 さん
平成23年度社会保険労務士試験合格
1. 受験のきっかけ
学習基本書の選択は前から興味があった直接利害関係のある年金・健保を対象にしている資格「社労士資格取得」を軽い気持ちで、受けようと思いました。
さらに将来無駄にならない資格であると考えましたので。
ところが、少し調べただけでも10人に1人も受からない難関資格であることが判り、きちっとした学習をしないと合格が難しいと思いました。
従って、独学でなくキチンとした指導を受けることを考え、通学学習は環境的に難しかったためことで、通信教育学習を選択しました。
また通信教育受講先としては、豊富な実績、コンパクトにまとまっている基本書、必要と思った時いつでも一貫した追加学習環境がある(本屋さんで購入できる一般市販書籍があり、かつ目的別シリーズが充実している)週刊住宅新聞社の「うかるぞ社労士シリーズ」を選択しました。
2. 本格学習前の方針(案)作成
まず、どんな問題が出題され、何をどのくらい学習すればよいのかが不明であったため、最初に基本書を読み超概要を理解した上で、5年間過去問を見て(解くレベルないので)、試験概要の把握、どの分野がどのくらい詳細に出題されているかを分析しました。
この分析作業を約2月かけて行い、基本学習方針を立案。(この作業は問題を解き覚えることでなく、どんな問題が出題され、どこを、どのくらい詳細に理解・覚える必要か有るかを把握し、その上で学習方針を作成する目的のためです)サブ目的としては、「学習することが嫌いにならない程度の低負荷学習から始める」ためにでした、つまり最初から精神的負担のなきつい暗記を強いるのでなく、「試験概要の理解」というあまり根をつめない学習姿勢にて、学習のキックオフをしました。
具体的には、基本書の大項目を覚え、5年間過去問出題部分を基本書にマーキングし、どのくらい当初から基本書でカバーされているか、どこが良く出題されているか等を分析・理解し、並行してCDを聞きながら、基本書に目を通しました。
3. その結果を受けて(11月~)
合格するための仮説立案:
仮説:過去問の各問題の1肢を1問とカウントして、毎回の択一試験の350肢の10倍以上、約4000問題を確実に正解回答できるようになれば、確実に合格レベルに達するだろう。
仮説根拠は、択一試験350肢のうち、難問・奇問は最大で50肢程度は必ず出題される。残りの300肢を確実に正解解答できれば、約40の問題は1つの正解肢にたどり着け確実に正解できる。また約20問以上の問題は2肢に絞れるので、正解確立50%として10問以上の正解数が見込め、結果として合格の水準をクリヤーできるだろう?
つまり、総問題数の60%前後を1つの回答に絞れ、また25%前後の問題を2択に絞った上での回答でき、この状態を実現できれば、合計で70~75%の得点(50点前後)がとれる。 また昔の「城」を落城させるには、「籠城兵(350問)の10倍以上の兵力(4000問以上)を用意し攻撃する」との一般的常識があった。試験合格も、城攻めと同様(忍耐、工夫、実力)の準備でOKと信じて計画した。(歴史本の愛好者ゆえの仮説数字)
その仮説に基づき、次の方針・目標を立てる。
- 5年間過去問学習を最重視し、予想問題等を含め合計4000問を、6月下旬までに100%正誤/その理由を答えられるようにする。
――合格レベル到達の為1 - 基本書は繰り返し読み内容理解、過去問関連の最重要な基本ワード/数字は100%確実に覚える。その他の重要部分は細部まで精読す。
――合格レベル到達の為2 - 暗記するための工夫をする。:寝る前・起床時・その他細切れ時間に、昨日学習したことを常に思い出す習慣をつける。思い出さなければ、すぐ基本書を確認する習慣もつけると。
――確実な記憶維持の為 - トータル学習量として平均して1日平均3時間強、1000時間を試験前までに達成する。
――絶対的学習量の確保 - 11月~3月に基本部分の学習を終え、4月~6月は基本部分の完全定着、白書/法改正対策、7月は、模擬試験で実力チェック/弱点克服、8月は総仕上げ(丸覚えと選択対策強化)とするスケジュールを立てた。
――効率的学習、適宜修正の為
4. 現実は
(1)11月~3月―――基礎力養成段階: 意図した量を暗記できなく愕然。何回やっても「あいまい記憶」でうかるぞ5年間過去問/基本書に加え、同予想問題集、一問一答、各科目の添削提出を通信講座の各科目のスケジュール通り実行する。
表面的には遅れなく予定通り実行できた。 成果は100%できた問題、できなかった問題が明確に区別できたこと。しかしながら、キーワード/数字の暗記量、問題の絶対正解数量は、思っていた計画量と比べ大幅乖離した。(感覚的にはこの段階の期待した目標レベルの60~70%程度か。)
「やはり覚えては忘れ」の連続で、噂されたている「無間地獄」かと思い、厳しい現実にどう対処しようかと悩んだ時期でした。→結論は、集中力を維持する工夫をし、継続して何度も繰り返し暗記作業をするしかない。
(2)4月~6月中旬―――理解度定着、暗記の確実化の段階 : アクシデント発生で、計画が大幅に狂う。大きく未達成で焦る。過去問の完全制覇に加え、丸覚え社労士・白書・法改正・選択式完全チェック等をこなす期間と位置づけていた。しかしながら、突然の病院入院事情が生じ約1.5月のブランクが発生、まる覚え社労士学習はほとんど学習できなく、その他の学習も大幅に質が落ち・量も半分程度になり、意図したレベルに全く到達しなかった。それでも成果は、最低目標である白書/法改正対応だけは「きちっと学習」しできたので、未学習の科目・分野は無くなり、模試を受けれる状態になったこと。
(3)6月下旬~7月―――模試にて実力評価・弱点克服段階:最初の時期の模試はOKの実感無し。あと2ヶ月もあると前向思考に。最初の模試は、仮説の状態に達せず「1つの回答肢に絞れたのは約40%、2つに絞れたのが40%(試験結果はたまたまOKだが)」であった。本来1肢に絞れた問題が、いずれも基本書のあの箇所に記述があったことは判っていたが、学習量が少ない状態/学習した部分が「あいまいな記憶」で終わったことにより、1肢に絞れなくこの結果となったと考えた。具体的な弱点科目として暗記ものの安衛、徴収法が予想通り弱く、予想もしていなっかた健保に弱点ある事が判明。
これらを、基本書に戻り学習、さらに「丸覚え社労士」も活用し徹底的に対策した。併行して「選択式完全チェック」もトライしたが、完璧な回答できるレベルに程遠く、試験前まで何回も繰り返し継続学習することとした。
この時期の成果としては、弱点を克服したこと、さらに全体を通した軽い学習も再度行ったことから、横断学習も行ったこと。また、最後の模試で仮説達成の合格レベルでを達成し、自信を持って試験に望める気持ちになったこと。
(4)8月~試験直前―――総仕上げの期間:8月初旬は学習に集中できない。学習をまったく逆の方針で行う。予定では、5月にできなかった「丸覚え社労士」の暗記を追加し、「選択式完全チェック」「横断学習」「○×式直前チェック」「基本書」も丸暗記すると盛りだくさんの計画であったが、全く集中力が保てない。原因は7月の模試で燃え尽きた、「あれも・これも・やらねばならない」という脅迫観念と、覚えられない焦り等から悪循環に陥り、自分でも「スランプになった」と感じた。そこで学習方針・方法を大幅、大胆に変更した。楽しむと! 欲張らないと!
新方針は①学習内容を極端に絞ること。 ②日々の学習進捗を見える形にすること。③遊びの要素を入れ楽しく学習すること
具体的には、①「覚えるのでなく問題を解く」に方法を変更、行うのは一番不安な項目のみにし、単調な暗記作業は極力避けた。
②3月末時点でできていない問題に付箋を貼り付け、日々その付箋が学習終了時に減ることを励みにし集中力を維持した。
③試験問題に対し「やま(通常は出ないと思える箇所の精読、一般常識はでそうな法律条文の熟読を)」をかけ、「当たるかもしれない」とのワクワク感を持って、学習量確保・意欲維持をはかった。成果は試験前日にて、「合格レベルを維持できた」との手ごたえがあったこと。この期間、圧迫、脅迫観念も無く学習でき、学習意欲も持続でき、ストレス少なく着実に方針内容をこなせた上、逆に予定した範囲を超えた学習ができたこと。
5. 試験を終えて
「合格レベルに達していた」実感は持て終えたが、一抹の不安があった。
午前の択一問題は、仮説通りの結果を達成できたと思った。実際、1つの答えに絞れた問題が約60%、2つに絞れたのが25%と試験中にカウントでき、少なくても「50点は獲得した」手ごたえがありました。また午後の選択問題は、国年科目にて「やま(重要と思えなく読み飛ばすところ)」が当ったこともあり総合点は問題ないと思いましたが、一部科目にて不安を残し試験を終えましたが、「なんとか、行けたか」の実感はありました。
6. 1回目で合格できたポイントは
次のことを最低限実行できたからと思っております。
(1)「5年間過去問の完全制覇で合格」というシンプルな目標を立て、早い時期に(3月末)「試験前には、この目標を達成できそうだ『合格の可能性有り』」と思えたことで、それ以降の学習に意欲を持って学習に励めたこと。
(2)学習時期・レベルに応じた学習方法を自分なりに工夫し、集中力を継続して維持したこと。(特に直前の8月を)
(3)限られた学習時間(約1000時間)なので、表面的な量をこなすより狭い範囲で質を高め、その内容を確実に理解/暗記しようと努めたこと。やるべき事柄を「時間軸に応じた優先順位別」に整理し、「やりたいこと」を思い切って捨てたこと。
(4)通信教育で学習ペースを保てたこと。將田先生のアドバイスと私の方針ベクトルが一致していたことにより、迷い無く学習に先進できたこと
最後になりますが、合格に導いてくれたコストパーフォンマンスの高い「うかるぞシリーズ」に感謝です。ありがとうございました。個人的にはこのシリーズのうち、「うかるぞ社労士一問一答」が、簡便な短答式で、日々、気楽に・いつでも進捗チェックに活用でき、私には一番有用な書籍でした。





